きのこ栽培は、比較的低コストで始められることで、知られている農業です。
①空き倉庫、納屋

②ビニールハウス(遮光型)
③廃校などの利用
でもって、菌床を手に入れれば、すぐに栽培を開始できます。
画像1⃣は、菌床熟成中のキノコです。上から下向きに菌が根を張っていき、全体真っ白になったら、熟成完了です。
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画像3⃣は、福岡県の病院から障害者施設でのキノコ栽培指導の依頼を受けたときのものです。
アフリカの楽器ジャンベを叩いています。
椎茸は、なんらかの刺激に反応し発芽します。
代表的なものは「落雷」「火事」とされていますが、音にも反応します。ジャンベで叩くとビニールハウス全体に共鳴します。よい椎茸が育ちました。
テントは、試験栽培のものです。2張り用意して、環境を変化させ、試験を行いました。
その後、ハウス内に棚をつくり、本格栽培を行いました。
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熟成した菌床を購入できれば、風を開けて1週間程度でキノコが発生してきます。
そこから、毎日収穫ができます。


出荷先を見つけて、出荷するようになれば、半年間は収入が得られます。なぜ、半年かというと、代表的なキノコの場合、自然栽培の期間は
●椎茸の場合、秋~春に栽培します。
●キクラゲの場合、春~秋にかけて栽培します。

●椎茸やキクラゲ栽培での事業化の課題は
(1)収益性・・・簡単に始められるので、売り先の確保が必要です。
   市場に出したのでは、なかなか採算があいません。
   売り方の工夫が必要です。
(2)自然栽培では、農閑期が出てくるので、別の仕事が必要です。
   周年栽培するには、環境が整備された施設が必要となります。
(3)椎茸→キクラゲのリレー栽培も可能です。
   しかし、生のキノコシーズンは、低価格での販売となります。
(4)乾燥加工販売もできます。
   しかし、相応の乾燥コストがかかります。
(5)良い菌床を安くで確保することが必要です。
   完熟していない菌床は割安になります。
   菌床づくりができるようになると、採算が向上しますが、結構な導入コストがかかります。
●これまで、視察や指導してきた生産者さんは、
(1)1人栽培では、1500から2000菌床が限界
   3名なら、5000菌床まで栽培可能
(2)遮光式ビニールハウスの導入が多かった
(3)売り先は、スーパー、道の駅を自己開拓し、ネット販売も行っている。
(4)売れ残りは、乾燥、もしくはパウダー製品にし販売している。
(5)品質の良いものをブランド化し販売している。キクラゲは、輸出もしている。

という例を持っております。
菌床が手に入れば、家庭栽培もでき、これはこれで楽しみがあります。
菌床を一般販売している会社もあります。夏休みのお子様の栽培の楽しみや、絵日記などで活用できそうです。夏は、キクラゲの方です。