自分は、個人で農業、会社で農業コンサルを行っています。
農業者出ない方が、農業を始めるには、おおきなハードルがあります。
(1)農業技術
やはりこれがないと、素人、家庭菜園の延長からのスタートです。
農業経験、栽培技術が証明されないと、いろいろな手続が進みません。
(2)農地取得
最初は賃貸でいいですが、農地を借りるには、地域役所の農業委員会の許可が必要です。
地域の農業のプロが、ちゃんと農業経営できるか、いろいろ叩いてきます。
農業経験、研修、近くに指導者がいるかなど条件があります。
(3)資金繰り
イニシャルコストが安い農業から記載すると
①露地栽培
②ビニールハウス栽培
③植物工場栽培
となります。①の場合、天候不順の年があると、ダメージが大きいです。大規模栽培で、成り立つところが多いです。(穀物、豆類)
②の場合は、かなり安定した収益が見込めます。ただし、病気、害虫対策は必至です。
③では、病気、害虫対策も取り込まれているので、安定生産が可能です。導入コストは、びっくりするほど高くなります。
④別の角度では、太陽光業者が太陽光シェアリング事業を行うのに、農業資格がないので、コンサルを依頼するケースもあります。

画像①ハウス土耕栽培(高設栽培もあります)
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画像③は、植物工場。5年前では、10a(一反=1000㎡)億円の導入コストでした。現在その半分ほどだといわれています。
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画像②は、大型コンバイン
自分たちが稲作使っているのは30と40PS(馬力)中古で100万円チェイでした。
ちなみに、日本でみる大型コンバインは、せいぜい130馬力を見る程度ですが、価格は1700万円以上します。
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ということで、企業が農業に進出する場合は、①の大型農業か、②の施設栽培かが多くなります。
●企業が、農業を開始する目的はと言うと
①収益の多角化
②企業イメージのアップ
③勤務高齢者の雇用対策
④流通業からの延長
が多くなっています。意外と④はしっかりしたところが多いです。②はIT企業、発電業者、①は中小企業が多くなっています。